50 夕陽がきれいに見えるから
こんな風に大きな夕陽を見るのは久しぶり、だと思う。
毎日あまりにも自分に必死すぎて、季節を感じるのを忘れていた。
気がつくと、もう夏は終わりに近づいている。
自分には変化がないとも言えるし、大きく変わりつつあるとも言える。
いろんな意味で諦めもついて、希望もみつけられてて、明らかに去年とは違う。
そして、小さな恋の種が少しずつ目を出しかけている。
大切に育てたい恋の種ね。
いつもきれいにアレンジされた恋を楽しんでいたけど、
土の中から、どんな花が咲くのかを楽しみにして毎日水をやりたい自分になってきた。
だから今日の大きな夕陽も、心からキレイだと感じている。
自然はその素敵な意外性で驚かせてくれて、ときめかせてくれる。
故意ではないから、何もないから、その美しさにときめく。
毎日同じ時間の繰り返しのようだけど、同じ瞬間は2度と来ないと強く感じた。
大切な瞬間を感じることのできる素直な自分でいたい、と強く願う。